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2015-11-09

Tomahawk

堀川 亮

ディフェンスから逃げてきた。

ホッケーは得点が入らなければ勝てない。その点でFWの得点力は試合の結果に直接影響するし、得点したいところで得点できれば試合の主導権を一気に手繰り寄せることができる。
2014秋シーズンが終わってFWに転向、これは最高の選択だった。技術、性格、体力どの面から見てもFWは自分にとって最適なポジションだと思う。FWにはかなりの運動量が求められるが、もともと走れるのは自分の武器だった。さらにFWに絶対的に必要とされる決定力は春先までに磨き上げ、間違いなくチームで一番点が取れるプレーヤーになった。

だが評価はされなかった。ディフェンス力の圧倒的な欠如、それは一部七強の一角を崩すチームの目標を考えれば戦力にならないのは自明だった。春季リーグにはほとんど出場機会がなかった。
夏になりディフェンス力を強化したつもりだった。確かにプレスは全体に連動していけるようになったしフットワークもマシになった。全て必要な成長だった。しかし、夏を経て得点力は進化しなかった。むしろ自分の最大の特長は失われつつあったようにさえ感じる。とるべきポジショニング、シュートの精度、どちらもいまひとつだった。

自分がチームの中で何を求められているのかを考えた。プレスをしっかりかける?ドリブルで突破する?決定的なパスを出す?どれも重要だけれど。
ゴールを決める。
まずここからだった。
このチームもあと1か月を切った。自分にできること、一部昇格のためになせること。すべてやろう。出し尽くそう。

入替戦でゴールを決めよう。

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