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2015-08-07

FOREVER CHALLENGE

井上 慎太

七帝戦まで残り一週間を切った。そこで、七帝副将として雑感を書くことになったのだが、ここで最近までの自分のことについて、振り返りをさせていただく。

今の代が始まって約8か月が経過するが、個人的には、昨年に比べて2倍以上のスピードで上達していると感じている。
なぜこんな差があるのか。スポーツの上達なんてそういうもんだと言ってしまえばそれまでだが、要因の一つとして、ホッケーに対する自分の考えが改まったことが挙げられると思っている。

2年生の時点で、僕は自分の能力パラメータの限界を決めつけてしまい、その上で練習をしていた。この技術はあまり得意じゃないから、得意な技術を伸ばしてそれを補おう、といった感じである。1年練で一通りの技術を教わり、もう2年生なのだから、苦手な技術にはある程度の見切りがついてしまうものだと考えていた。その上で紅白戦や練習試合でも、いわゆる守ったプレーばかりになっていた。
勿論、強みで弱みを補うという考えは必要だと今でも思う。しかし、2年生で練習量が全然足らない段階でこのように考えていたのは浅はかだったと思っている。

そんな風に考えて日々を過ごしていたが、昨夏の終わり頃に、昨年卒業した代の先輩の何人かから、「慎太はまだ2年生なんだから・・・」といった事を指摘された。
これ以後、僕のホッケーへの考えと取り組みが抜本的に変わった。現状で苦手なものを得意にする、そんな気概で練習をし始めた。すると、苦手だと思っていた技術も、いざゲームでチャレンジすれば思っていたより普通にできることに気付く。
また、球技経験不足で足腰や走力に劣等感があるなら、ホッケー部の皆がやらないトレーニングだって、自分一人でもやれば良い。もう20歳を超えたけど、まだまだ足も速くなれるはず。そう思って始めたトレーニングも成果をあげ、試合でも前より走れるようになった。
こうなると練習が楽しくなり、ヤル気になる。そういう好循環にはまって行き、今も1年生の時と同じような感じで日々フレッシュに練習に取り組んでいる。

引退まで16か月。今の代が終わるまで4か月。
僕はこの時間を決して短いとは思わない。今からでも変えられること、新しく始められることは、どの人にもたくさんあるはずだと僕は思う。

そして、七帝戦までは残り1週間を切った。
代が終わるまで、とかに比べたら流石に短いが、それでも残りの時間で詰められること、伸ばせることはまだまだある。1年に一度しかないこの機会に、一人ひとりが、やれるだけのことをしっかりやり切って臨む。そうすることが、優勝への一番の近道だと考える。

1年生の立場で応援していた、根本さん率いる七帝チーム。今振り返れば強者揃いのチームで、強いなぁと当時1年生ながら思っていた。けれど、オレ達はあのチームを超えて、優勝しに行く。今年はそれができると信じている。

引退まで、代が終わるまで、七帝戦を迎えるまで。
限界を定めずに、挑戦し続ける。
やれることは全部やる。
そして、全員で目標を達成する。

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