top of page

2015-10-24

Confidence

村上 奨

ホッケーを始めて、一年半が経つ。私は今、やや自分を見失っているかもしれない。 

自分が将来どのようなプレーヤーになりたいか、何を武器にどのポジションで代表に選ばれ、一部校に挑んでいきたいか、なかなか頭の中で整理できない。

原因ははっきりしている。私には、これといった強みがない。他のプレーヤーがそれぞれ自分色のプレースタイルや特技を持っているなか、私は無色に近い。手持ちの武器、伸ばしていきたいような長所が見つからず、その結果全く自信のないホッケープレーヤーになってしまっている。

練習を怠ってきたわけではなかった。練習では毎回(短期的な)目標を立てて臨んでいたし、時間に余裕のあった今年の夏学期は相当な時間を自主練に費やした。しかし今振り返れば、それらはほとんど、自分の短所を潰す作業に充てられていたように思う。周りに比べて基礎技術が劣っていたので長所を見つけて伸ばす余裕などなかったのは事実だし、元来のネガティブ思考が影響した面もあるかと思う。とにかく、今までは強みのないまま、弱みを潰すことに必死だった。

自分の拠り所とするものがないとどうなるか、七帝戦ではっきりした。他のメンバーが各々の力を十分に発揮し活躍していく一方で、私は公式戦という重圧からか無難なプレーに終始し、何らインパクトを残すことができなかった。自信がいかに重要か、そして自分に自信がいかに欠けているかを痛感した。七帝戦を不完全燃焼で終え、改めて我が身を振り返った時、自分はどんなプレーヤーになりたいのか、という柱が揺らいでいることに気づいた。今もまだ揺らいだままだ。

自信のなさは至る所で現れる。例えば、私はプレー中、自信のなさ故の「ごめん」「すみません」が口癖になっていることに最近気づいた。決して謝ることが悪いのではない。しかし、無分別な「すみません」は、時として自分だけでなく仲間の反省の機会を奪う。それは、「共鳴」の目指す所とは程遠い。

Bullions2015も残り一ヶ月。思えばスローガンの「個が立ち」ですらまだ満足にできていない。「二年生は自分の長所を磨く学年」という言葉も今更になって思い出す。完全に出遅れた、でもまだ間に合うはずだ。この時ぐらい、自分を信じなければ。今までの練習の成果で基礎技術はある程度できている。焦らずにじっくりと自分を見つめ直し、中長期のビジョンを思い描きつつ、できることに自信を持って練習に励む。これが、今の私のすべきことだ。

bottom of page