UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2015-11-26
自分の役割
喜久川 裕起
「Bullions2015
スローガンは共鳴 個が立ち 響き合い 大を成す」。
キャプテンの鈴木さんの前ということでなにを書こうか本当に迷ったが、ここまでの自分を振り返ってみることにした。
4月に東京大学に入学し、何の部活に入ろうかと悩んでいるうちに、ホッケー部に入部した。先輩方は優しかったし、新たなスポーツをやりたいという気持ちから入ったものであった。七月までは1年生チームの一員として東商戦、そのあとの七帝戦のジュニア戦に向けて、基礎技術であったり、ホッケーについての知識であったりと様々学んできた。それらに全勝し、僕ら1年生チームは解散になった。
その後の8月9月、僕の中で何か虚無感のようなものに襲われた。自分は何のために部活をやっているのだろうか?今までは1年生チームの一個人としての自覚があったが、育成チームに入ると、自分の役割は何だろう?全くといっていいほどBullions2015の中での自分の立場を見失っていた。じぶんはこのチームに必要なのかと考えたこともあった。それからというものは何となく部活に行き、何となく時間だけが過ぎていった。
しかし、その間の中でも、先輩がたは練習の中で自分に熱心に指導をしてくださったし、練習以外でも、優しく接してくださった。
それで、あるとき気づいた。こんな自分でもチームの一員として認めてくださっている。自分もbullions2015の一メンバーなんだ、と再認識することができた。それからは自分にできることはないだろうかと必死に考えた。
その中でまずは今よりもうまくなるためにしっかりまじめに練習に取り組みチームの底上げに貢献すること。一人の力では何にもならないかもしれないが、いつかは少しでも貢献できると思って。
そして自分らしく何ができるかも考えてみた。練習のムードが悪い方向に行かないようにプラスの声掛けをするということ。
練習のムードというのは一人のちょっとした行動や態度、言動でかわってしまうものだと僕は思っている。誰かがある人のプレーをなぜだと責めれば、その人は萎縮してしまうしチームの雰囲気も悪くなってしまう。自分はできるだけpositiveな声掛けを意識した。まあ実際は練習に精一杯であまり声を出せなかっただろう。そこは反省である。
この『雑感』をあげるときにはBullions2015のチームとしての時間というのはたった3日間しかない。練習はあと一回。そして一部昇格に向けて入れ替え戦に臨む訳である。もう時間は残されていない。お世話になった4年生の先輩方のためにも自分のできる精一杯のことをする。練習の雰囲気をよくできるようにする。試合のときは精一杯応援する。これが僕の今できる「共鳴」。