top of page

2015-03-04

挑戦

酒井 優太

もう少しでホッケーを始めてから2年になる。大きな怪我にも合わず、順調にホッケー生活を送ってきた。ただそんな僕にも苦しい時があった。

七帝も終わり秋リーグが始まり、少し経った頃、育成のCBを任されるようになった。中心線を貫く4人の1人である。試合に大きな影響力を持つポジション。最初のうちは新たなポジションの新鮮さと期待されていることに応えるために頑張っていた。いいパスを供給出来たら嬉しかった。ピンチを守った時はそれは最高の気分だった。ただ楽しかった。

だがそんな風にずっと上手くはいかなかった。すぐに自分の力不足を痛感した。試合に大きな影響力を持つとは、チャンスを作ることも出来るが、ピンチを招くことだって容易に出来た。期待されるということは同時に責任も増すということだった。中心選手という責任にあっという間に押し潰された。自分のミスで失点するという恐怖は、試合中の一瞬を争う判断を鈍らせた。周りに迷惑をかけられないという重圧はプレーを縮こまらせた。そんなプレーが上手くいくわけもなく、結果自信を喪失するといった負の連鎖に陥り始めた。辛く、苦しい時期がしばらく続いた。

でもそんな時に救いとなったのはチームメイトの存在だった。ホッケーはチームスポーツだ。何も自分が失敗したから全てが終わる訳じゃない。自分が上手く出来なかったら、上手く出来る誰かがいる。自分の足りないところは仲間が補ってくれる。その分誰かの足りないところを自分が補えばいい。そんな当たり前のことに改めて気づかされた。

いま代表でRH(ライトハーフ)をやっている。チームの代表なのだから当然のように責任がある。だが、ミスを恐れて成長の機会を棒に振るような真似はしない。

チームのスローガンにあるように、まずは個が立たなければならない。もう失敗を恐れて停滞していた自分とは決別する。常に前を見続け、歩みを止めない。

挑戦し続ける、そして必ず成長する

これが僕の決意。

bottom of page