UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2020-11-28
愚者の道
中村 亘希
正解がない道を歩くのは、想像以上に辛くて孤独で、でもこの4年間、やめるという選択肢が頭をよぎらなかったことに気づいて、ようやく自分はホッケーが、この部活が好きなんだと実感した。
自分に足りないところを挙げればキリがなくて、一つ一つの課題に向き合ってる間にもっと課題が増えて。自分が下手なのは下級生の頃から思ってたから必死に食らいついた。練習量はコロナで練習できてない時もあったけど、歴代トップクラスの自信はあります。にしては効果が伴ってないけど、みんなと同じくらいの練習量だったら、平均以下のプレイヤーになってたと思うから、自分ではもっとやっておけばとかはない。この満足が良くないのかも。ありきたりな表現だけど努力は大事というのを身をもって実感した。
一部に勝った試合とか、七大戦の優勝とか、少しは報われたのかなって思う瞬間があって、だからどんなに苦しくてもこの先にはって思えば頑張ってこれた。先輩に褒められたり励まされたりすると単純だからそれだけで頑張れて。同期とか後輩とか俺より上手いやつばっかだから、いつも感心して、俺も頑張ろうって思わせてくれた。主将になってからは自分のポンコツぶりを思い知って大輝とか三木とか琴音ちゃんとかをはじめ、後輩含めみんなに支えてもらわないとやって来れなかった。自分はそういうやつだってのも、この4年間で学ばせてもらった。
あまりに多くの感情を経験させてくれて、たくさんのことを学ばせてくれた。自分に居場所をくれて、役割を与えてくれた。先輩方からいろいろなことを学んだ。いや、同期、後輩からもたくさんのことを学んだ。たくさんのOB、OGの方々が引き継いでくださったものからも、学ばせてもらった。ありがとうございます。ありがとう。感謝の言葉だけじゃ足りない?そりゃそうだろう。二部優勝を成し遂げて、新しいBullionsに託す、東大はまだ一部でやれる、入れ替え戦はコロナでなくなったけど、俺らは二部で1番強いことを証明すること。結果で恩返しをする。
明日は自分たちにとっては最後だけど、Bullionsにとっては途中に過ぎない。Bullionsは健在だと、いやもっと強くなっていると、来年必ず一部にいけると証明しよう。
たくさんのものを失い、たくさんのものに手が届かなかった。失って、手が届かなくてはじめてその大切さを思い知った。伝えたいことの半分も伝えられず、本当に伝えたいことに限って伝えられない。未練や後悔がないと言えば嘘になる。思い返せば悔しく悲しいことが圧倒的に多かった。それでもなんとか守り抜いたもの、手に入れたもの、それだけは大事にしたい。数えられるくらいだけれども悔しさや悲しさを吹き飛ばすくらいの嬉しかったこと、この部活で出会えた人々、そしてたくさんの思い出。この部活に入ってよかったって思うには十分すぎる。
平常心でなんかいられない。ただでさえ今も気持ちが整理できていない。それでも明日は勝つ。勝ちたいってより強lく思ったチームが勝つでしょう。応援で、ベンチワークで、プレーで圧倒する。
Be proud, Beyond expected