UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2015-11-13
前を向いて
中田 尚吾
明日は順位決定予選、相手は武蔵大学。明日負けてしまえば、入替戦の出場権はなくなり、一部昇格は達成できなくなる、そんなプレッシャーのかかる試合だ。
でも、不思議と不安は押し寄せてこない。このチームなら勝てると素直に思える。
春の入替戦に負けてから、このチームは強くなった。
戦力的な意味だけではなく、スローガンに近づいているという意味でも。
インカレの天理戦、間違いなく今の所のこのチームのベストゲームだ。
相手は名実ともに日本最強の大学であったが、気持ちを切らさずチーム一丸となって最後まで戦い抜くことができた。自分たちとは明らかな実力差があったし、結果的には0-8と大差で負けた。それでも、一つ一つのプレーから気持ちが伝わってくる試合だった。一人一人が自分の良さを出して、チャレンジできていた。ベンチに入れなかった人も必死に声を出して、助けてくれた。特に、ベンチ入りできなかった中塚が悔しさを押し殺して声を出してくれていたのは印象的だった。
いいチームになってきていると思う。
だけど、いいチームで終わりたくない。
そのためにはやはり、結果が必要だ。一部昇格という結果が。
本当は自分が一部でプレーしたかった。一部という夢の舞台で、一部で勝つという高い目標に全力で取り組みたかった。四年の自分がどこまで通用するのか試したかった。正直、悔しい。
でも、もう過去は変えられない。
前を向いて自分にできることを探さなければならない。
だから、後輩に一部というたすきをつなぐ。来年、後輩が一部で楽しそうにプレーする姿を見たい。そして、一部で勝つ姿を見たい。
明日からBullions2015の一部昇格をかけた最後の戦いが始まる。どの試合も簡単な試合にはならないだろう。
でも、きっといける。根拠はないけど、きっと勝てる。
最後に一プレーヤーとして
これからの三連戦、四年間で最高のパフォーマンスを発揮する。
そして、ゴールを決める。
自分のゴールでこのチームを一部に導けたら最高だ。
もう、準備はできている。
共鳴
個が立ち、響き合い、大を成す
これからの三連戦、「共鳴」というスローガンを個人でも、チームでも体現する。そして、その先に待つ一部を「全員」で掴み取る。
これが、最後の決意。ここで述べたことを責任を持って、「勇言実行」する。この部活に関わる全ての人の想いをのせて、僕たちは必ず勝つ。