UNIVERSITY OF TOKYO HOCKEY TEAM
東京大学運動会ホッケー部
Est. 1925
2016-06-13
一部という舞台で
酒井 優太
代替わりしてから半年が経った。
代替わり前の学年ミーティングで自分から強化に携わりたいと言って9ヶ月程。そして強化幹部になった。
個の技術は二部でもトップクラスなのに、勝ちきれない、何とも歯痒い状況を打破したかったのが一番の理由だったと思う。歯車をかみ合わせるような、そんな戦術を考えたかった。
去年の秋に念願の一部昇格を果たした。そして自分達の代になった。先輩たちが遺してくれた一部という素晴らしい舞台で戦える。責任もあるが、その分やりがいもある。
先ずは春リーグが終わるまでの計画を、そして目標を立てる。
「慶應に勝つ」
厳しい目標ではある。ホッケー部の歴史的にも、自分達の現状を顧みても。
それでも達成できると思ったから立てた目標だった。チームとしてどうやって戦うか考え、何が足りないか、どうすれば補えるか。それを日々のメニューに落とし込む。言うのは簡単だが、やはり難しい。どうやったら伸ばしたい部分が伸びるのか。そしてその方向性が正しいのかもよくわからないことが多い。
だが確実に強くなってはいた。代替わり当初よりも。チームとしてやりたいことも明確になった。出来ないこともあるが、出来ることも増えた。全てが全て思い通りとまでは行かなかったが、正しい道を進んでいるのだと思った。
そして運命のプール第3戦vs慶應大学。
結果は0-2、敗けた。
そして運良く再戦のチャンスが与えられた順位決定戦でも1-4、また敗けた。
強化幹部として、1人のプレーヤーとして、責任を強く感じた。
プール戦の慶應、襷戦の早稲田、OBさんもいい試合だと言ってくれた方もいた。確かにいい試合だったかもしれない。順位決定戦もスコアこそ前より開いたものの内容は決して悪くなかった。
ただ敗けは敗けであり、黒星がつくだけ。練習試合だったら、いい試合出来たね、かもしれないが、公式戦はそんなもの関係ない。0-12だろうが、0-6だろうが、0-2だろうが、2-4だろうが、1-4だろうが全て結果は同じ。一部八位。
勝つことの難しさ。
一部で戦える。とても恵まれている。上手い相手とやるのは本当に楽しい。上手い奴と1対1になる時はどんなに劣勢だろうが、止めてやると思うし、楽しい。抜かれてしまって悔しいと同時に、感嘆する。
でもやっぱり勝ちたい。
次は一部の舞台を自分達でもぎ取る。入れ替え戦に勝つ。そして秋に歴史を変える、一部で勝つ。