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2015-11-01

プライドを捨てろ

石川 泰成

ホッケー部に入部して2年半。入部したてのときに見ていた当時の3年生、坂井さんたちよりもホッケー歴は長くなった。
しかし果たして自分はあの頃の根本さんたち以上に、少なくとも同じくらい上手くなっているのだろうかと、ふと思うときがある。

8月の七帝戦でそのような思いが強くなった。DF長を務め、全試合にFBとしてフル出場した。一番うしろからチームを支え、攻めの起点とともにフィールドプレーヤーの中ではゴールを守る最後の砦。しかしチャンスを多く生み出せず、ピンチを防ぎ切れず、結果は4位。自らの力量不足を痛感した。

やはり、これまでの成長スピードが遅かったのだろうと感じる。

練習では失敗してもいいから、目的を持って大きくチャレンジしないと、新たなことはできるようにならない。間違っていようが、思ったことを伝えないと、息の合ったプレーはできない。

頭では分かっていても、ミスを恐れてアンパイなプレーに走り、批判を恐れて意見を伝え切れない自分がいる。

結局、心の奥底で、自分はできない人間だと認めたくないと思っているのだ。
「本気でやってもできなかった」そういう現実に直面したくないから、本気で走らない瞬間がある。
自分はできる人間だと思いたいから、できることばかりやろうとする。その結果、できないことはいつまでたってもできるようにならない。

しかし、練習でできないことは、試合でもできない。
まず試合に出て、その上で活躍するためには、日々の練習からできることを増やすしかない。

自分はできる人間だ、できる人間であらねばならないというプライドを捨てる。できない自分を受け入れ、できないことができるようになった自分を思い描き、毎日の練習でもっと思い切ったプレーをする。

日々、もっと成長できる。

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