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2015-02-28

かっこわるくたっていい

国府田 大樹

ある時、「くにふだってほんとストイックだよね。」と言われたことがある。

でも、それは違う。確かに、3年間人並みには努力してきたと思う。しかし、まだ100%本気で頑張れてはいない。というのも、どこか頭の中で、他人にどう見られているのか考えてしまっていた。かっこつけてしまっている自分がいたのだ。もっと頑張りたいけど、頑張れない。という不思議な感じだった。理由は、時間的な制約でもなく、体力的な制約でもなかった。かっこよく見せたいという気持ちだった。さらに不思議な感じである。そんな自分に嫌気がさした。

ぼくはもっと頑張れるはずである。

ぼくの今年の抱負は「かっこわるくたっていい」である。今までの「ファッション努力」ではなく、100%本気で頑張る。他人にどう見られても構わない。かっこ悪くたっていい。顔がくしゃくしゃになっても、ふらふらになっても走り続ける。歯を食いしばってでも立ち続ける。自分が納得できるまで頑張る。頑張るしか言ってないから全然論理的ではないし、方法論もくそもないけど、これがホッケー部最後の1年の抱負。

ときどき僕らの最後の試合を想像することがある。

なかなか寝付けない前日の夜
最後のブラ体
最後のハドル
試合開始のホイッスルが鳴る
緊張のためか動きの硬い4年生
立派に成長した下級生が助けてくれる
応援してくれる1年生やOBの方々
ゴールやナイスプレーに沸き立つギャラリー
徐々に本来の調子が出てきたぞ
試合終了のホーン

果たして、勝ったのだろうか?
負けたのだろうか?

そんなことはどうだっていい。

僕たちは笑っているのだろうか?
泣いているのだろうか?

最後は笑って終わりたい。
そして、4年間一緒に頑張ってきた同期と抱き合いたい。
ついてきてくれた後輩たちと一緒に写真を撮りたい。
支えてくださったOBの方々と握手をしたい。
応援団と一緒に「ただ一つ」を歌いたい。

だから、僕は本気で努力する。
最後たとえ負けたとしても、ホッケー部での4年間に満足し、自信をもって「やりきった」と言えるように。
そして、笑顔でいられるように。

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